- 福祉住環境コーディネーターって何をするのか知りたい
- 将来のために福祉や介護に関わる資格を取りたい
- 高齢の家族の住まいをもっと安全で快適にしたい
- 住宅や建築の仕事に福祉の視点を取り入れたい
高齢化が進む今、「誰もが安心して暮らせる住まい」へのニーズはますます高まっています。そこで注目されているのが、高齢者や障がい者に対して『住みやすい住環境を提案する』アドバイザー:福祉住環境コーディネーターです。
でも実際に、福祉住環境コーディネーターと言う資格に興味が出てきても
- 福祉住環境コーディネーターって難しそう…
- どんな知識が必要なの?
- 取得しても本当に役に立つの?
そんな疑問や不安から、最初の一歩で挫折してしまうケースは非常に多いです。
私は、初学者から36日間勉強して、福祉住環境コーディネーター2級に合格しました。実際に会社の名刺に資格を書いてみて、『メリット』や『取引先の反応』などを肌で体感しています。
そこでこの記事では、福祉住環境コーディネーターの
- 仕事内容
- 資格取得方法
- 取得するメリット
をわかりやすく解説していきます。
この記事を読めば、福祉住環境コーディネーターについて、『資格取得』から『資格の活かし方』までわかります。
私が『福祉住環境コーディネーター』の資格を取得できたノウハウや、資格取得後に実際の現場で体感したことを凝縮しました。
福祉住環境コーディネーターに興味を持たれた方は最後まで読んで、ぜひ福祉住環境コーディネーターの資格取得を目指してみてください!
福祉住環境コーディネーターとは、高齢者や障がい者に対して『住みやすい住環境を提案する』アドバイザー

福祉住環境コーディネーターは、高齢者や障がいを持つ方々が、自宅で安全かつ快適に生活できるよう、医療・福祉・建築の幅広い知識を活かして最適な住環境を提案する専門家です。
主な目的は、ご利用者様一人ひとりの身体状況や生活スタイル、住まいの状況に合わせて、手すりの設置、段差の解消、間取りの変更といった住宅改修プランを作成したり、適切な福祉用具を選定したりすることです。
これにより、住み慣れた家での自立した生活の継続を支援します。

高齢者や障がいを持つ方が増え、福祉住環境コーディネーターが注目されている!

高齢者や障がいを持つ方が増えている中、注目されているのが福祉住環境コーディネーターです。
日本は、2024年の総人口に占める65歳以上の人口割合が29.3%(総務省:統計トピックNo.142)と、世界でもトップの超高齢社会を迎えています。
障害を持つ方々の数も、2016年と2020年の調査では1,160万人(内閣府:令和6年版 障害者白書-参考資料)を超え、複数の障がいを持ってらっしゃる方もおりますが、人口の9.2%が何らかの障がいを持っています。
高齢者や障がいを持つ方が在宅での介護や療養を希望する一方で、既存の住宅が高齢者や障がい者にとって必ずしも住みやすい構造になっていないケースが多くあります。
このような背景から、バリアフリー化やユニバーサルデザインの考え方に基づいた住環境整備の需要が急速に高まっており、専門的な知識を持つ福祉住環境コーディネーターの役割がますます重要になっています。
具体的な仕事内容

福祉住環境コーディネーターの多岐にわたる業務内容を、具体的にあげてみます。
ヒアリングと課題特定
まず、利用者様ご本人やその家族から、身体状況、生活習慣、住環境に関する悩みや要望を詳しく聞き取ります。現状の住まいで困っていること、将来的な不安などを把握し、解決すべき課題を明確にします。
住宅改修プランの提案
ヒアリング内容と現地調査に基づき、手すりの設置、段差解消(スロープ設置、床のかさ上げ等)、扉の変更(引き戸化等)、浴室・トイレの改修、間取り変更など、具体的な住宅改修プランを作成し、提案します。図面やイメージパースを用いて、分かりやすく説明することも重要です。
関係機関との連携
福祉住環境コーディネーターは、様々な専門職と連携して仕事を進めます。
- ケアマネジャー(介護支援専門員):ケアプランとの整合性を図ります。
- 医師・看護師・リハビリ専門職:ご利用者様の身体状況や必要な配慮について情報を共有します。
- 建築士・工務店:住宅改修の設計・施工を依頼し、連携して進めます。
- 福祉用具専門相談員:適切な福祉用具の選定や利用について連携します。
福祉用具の選定・利用アドバイス
ベッド、車いす、ポータブルトイレ、入浴補助用具など、ご利用者様のお身体の状態や住環境に適した福祉用具を選定し、その使い方や注意点についてアドバイスを行います。
費用の相談や公的補助金の情報提供
住宅改修や福祉用具の導入には費用がかかります。ご利用者様の経済状況を考慮し、介護保険の住宅改修費支給制度や、自治体独自の助成金制度など、利用可能な公的補助金に関する情報提供や申請サポートを行うこともあります。

種類と取得方法

福祉住環境コーディネーターは、国家資格ではなく、東京商工会議所が認定する【公的資格】です。資格を取得する為には、東京商工会議所が認定する資格試験に合格する必要があります。
福祉住環境コーディネーターは、1級・2級・3級とありますが、実務で活かすなら2級以上です。
試験の種類(3級・2級・1級)
福祉住環境コーディネーターには、3つの級があります。
- 3級:福祉と住環境に関する基礎的な知識を学びます。福祉や建築の初学者向けです。
<試験方式:IBT方式 or CBT方式> - 2級:3級より実践的な知識が問われ、具体的な住環境整備の提案能力が求められます。福祉・医療・建築分野の実務者や、これらの分野を目指す学生が多く受験します。実務で活用されるのは主に2級以上です。
<試験方式:IBT方式 or CBT方式> - 1級: より高度で応用的な知識、実務能力、提案力が問われます。
<試験方式:[前半]多肢選択式 [後半]記述式>
受験資格
3級・2級・1級:学歴、年齢、実務経験などの制限はなく、誰でも受験できます。
⇒1級について、以前は『2級合格』が受験資格となっていましたが、2025年度からは2級の合否に関わらず受験が可能です。
試験内容と形式
試験は主に以下の分野から出題されます。
- 介護保険制度、福祉制度
- 高齢者・障がい者の心身の特性
- 医学の基礎知識(リハビリテーション、加齢に伴う疾患など)
- 建築の基礎知識(図面、構造、バリアフリー設計など)
- 福祉用具の種類と活用
- 住環境整備の実践(アセスメント、プランニング)
おすすめの学習方法
独学、通信講座、通学講座など、様々な学習方法があります。
独学
福祉住環境コーディネーター2級は、独学でも充分に合格が狙えます!
独学で福祉住環境コーディネーター取得を目指す方向けに『おすすめ問題集・テキスト・勉強方法』をまとめました。
36日間で一発合格したおすすめ問題集・テキスト・勉強法
通信講座
独学ではなく、通信講座で資格取得を目指すなら、ユーキャンさんがおすすめです!
本試験対策-徹底解説:合格する2つのポイント
★申込期間・試験日については、コチラの記事をご覧ください。
↓
★IBT方式・CBT方式については、コチラの記事をご覧ください。
↓
★IBT方式・CBT方式については、コチラの記事をご覧ください。
↓

取得するメリット

キャリアアップ・就職・転職への活用
介護・福祉業界はもちろん、建築・不動産・リフォーム業界、福祉用具メーカーや販売・レンタル会社など、幅広い分野で資格を活かせます。特に介護福祉士、ケアマネジャーや建築士などの関連資格と併せて持つことで、専門性を高め、キャリアの幅を広げることが可能です。
就職や転職の際にも、専門知識を持つ人材として有利になります。
専門知識の習得とスキル向上
福祉、医療、建築という複数の分野にまたがる専門知識を体系的に学ぶことができます。
高齢者や障がいをお持ちの方の生活課題に対する理解が深まり、より質の高い住環境の提案や支援を行うためのスキルが向上します。
社会貢献への実感
住環境を整備することで、ご利用者様の生活の質(QOL)が向上し、安全で安心な暮らしを取り戻すお手伝いができます。「人の役に立っている」という実感を得やすく、大きなやりがいにつながる仕事です。

活躍の場

福祉住環境コーディネーターの資格取得後は、様々なフィールドで活躍することが期待されています。
医療・介護・福祉分野
- 通所介護事業所(デイサービス)
- 介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、グループホーム
- 地域包括支援センター
- 居宅介護支援事業所(ケアマネジャーとして兼務など)
- 社会福祉協議会
- 病院、リハビリテーションセンター
福祉用具関連
- 福祉用具の製造・販売会社
- 福祉用具のレンタル・リース会社
建築・不動産分野
- ハウスメーカー、工務店
- リフォーム会社
- 設計事務所
- 不動産デベロッパー
行政機関
- 市区町村の福祉課、高齢者支援課、建築指導課など(相談員として)
★通所介護施設(デイサービスなど)に勤めている方
ご利用者様が通所介護施設でのサービス提供を受けた後に帰る所は、ほとんどがご自宅です。
福祉住環境コーディネーターとして、そのご自宅(住環境)について専門知識を学んでいれば、ご利用者様からも大きな信頼が得られます!
★訪問系施設(訪問介護・訪問看護など)に勤めている方
まさにご利用者様のご自宅に伺ってサービス提供を行うので、福祉住環境コーディネーターの知識がストレートに活かせます!
福祉住環境コーディネーター2級は、受験者も【介護・福祉業種】が一番多いです。
すでに介護・福祉業界で働いている方にもおすすめの資格です!

↑
引用:東京商工会議所-受験者の業種

名刺に書けば、介護・福祉系の取引先やご利用者様は、反応してくれる方が多い

私は、13年間、介護現場や介護施設経営の最前線で働き、現在は『介護福祉施設のコンサルティング』と『不動産屋』の二足の草鞋を履いて活動しています。
実際の取引先やご利用者様に渡す名刺には、取得している資格名が入っています。
福祉住環境コーディネーターの知名度としては、やはり介護・福祉分野の方が高いです。
介護・福祉分野の方の反応
「福祉住環境コーディネーターをお持ちなんですね。」「1級まで取られる予定ありますか。」と反応してくださる方は多いです。
高齢のご利用者様に名刺をお渡ししたときも、「福祉住環境コーディネーターって、立派な専門家の方なんだね。」と信頼度が増しました。
不動産・建築分野の方の反応
正直、『宅地建物取引士』や『賃貸不動産経営管理士』に比べると、『福祉住環境コーディネーター』に反応される方は比較的少なかったです。ただ、福祉住環境コーディネーターの詳細は知らなくても、なんとなく「福祉系の住宅に強い人」と言うイメージは持ってくれています。
また名刺に書けば『福祉住環境コーディネーター』の話題にするキッカケになるので、福祉住環境コーディネーターを取得したら、どの業界で働いていても名刺に書く方がおすすめです。
福祉住環境コーディネーターは、介護福祉系資格とのダブルライセンス狙いの受験者も多いです!

↑
引用:東京商工会議所-受験者の保有資格
まとめ:福祉住環境コーディネーター2級取得へ!

超高齢社会において、安全で快適な住環境を提案できる専門家の需要は、今後ますます高まることは間違いありません。
福祉住環境コーディネーター、特に実務で中心的な役割を担う2級の資格について、重要性や仕事内容、取得するメリットを書きました。
福祉住環境コーディネーター2級の資格は、まさにこれからの『社会に求められる知識とスキルを証明する』価値ある資格です。
「自分にもできるだろうか…」「学習時間を確保できるか不安…」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、合格のためには計画的な学習と努力が必要です。
しかし、それは決して乗り越えられない壁ではありません。
- 専門知識を活かして提案した住宅改修によって、高齢の家族が自宅で安心して笑顔で暮らせるようになった姿
- 福祉・医療・建築の連携の中心となり、最適な住環境を実現することで、ご利用者様やその家族から「ありがとう」と直接感謝される場面
- 現在の仕事に専門性が加わることで、より責任ある業務を任されたり、キャリアの選択肢が広がった未来
福祉住環境コーディネーター2級の資格取得は、単に知識を得るだけでなく、自分の未来をより豊かにして、社会に貢献できる可能性を大きく広げるための「未来への投資」になります!
「興味がある」で終わらせず、具体的な一歩を踏み出してみましょう!
福祉住環境コーディネーター2級合格に向けた具体的な学習方法、おすすめのテキスト・問題集、試験対策のポイントなども発信しています。
あなたの福祉住環境コーディネーター取得への第一歩を、心から応援しています!
第一歩目は、まずこの記事をご覧ください!
↓
↓
↓
36日間で一発合格したおすすめ問題集・テキスト・勉強法