福祉住環境コーディネーター検定2級の試験について、合格点や合格率の情報はインターネット上でも見つけられますが、出題される問題数や1問ごとの配点などの詳しい情報が見つかりません。
私も実際に試験を受けるまでは
- 試験時間90分で何問解けばいいの?
- 1問の配点は何点?
- 計算問題は出るの?
- 図面問題は必ず出るようだけど、何問出るの?
と、多くの不安を抱えていました。
そこでこの記事では、福祉住環境コーディネーター検定2級の試験について、問題数や配点、出題範囲、勉強法など徹底的に解説をしていきます。
この記事を読めば、初めて受験される方も自信を持って試験に挑み、最短距離で合格を掴んでいただけるようになります!
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福祉住2級:試験時間・合格点
試験時間 | 90分 |
試験形式 | 多肢選択式 ※2級・3級は、記述式ではなく、選択式。 |
合格基準 | 70点以上/100点満点 |
試験時間は、90分です。
IBT方式でも、CBT方式でも、パソコンで受験することになります。
紙やペンは使えません。
合格点は、70点以上になります。
7割得点しないと不合格になってしまう試験なので、ちゃんと勉強をしないと合格できない試験です。
福祉住2級:過去の合格率
年 | 試験回 | 実受験者数 (人) | 合格者数 (人) | 合格率 (%) |
2024年 | 第52回 | 6,593 | 2,759 | 41.8% |
2023年 | 第51回 | 7,578 | 3,043 | 40.2% |
2023年 | 第50回 | 6,766 | 2,428 | 35.9% |
2022年 | 第49回 | 7,459 | 2,586 | 34.7% |
2022年 | 第48回 | 5,804 | 2,317 | 39.9% |
2021年 | 第47回 | 5,575 | 2,887 | 51.8% |
2021年 | 第46回 | 5,042 | 4,314 | 85.6% |
2020年 | 第45回 | 10,778 | 5,043 | 46.8% |
2020年 | 第44回 | - | - | - |
2019年 | 第43回 | 10,405 | 4,637 | 44.6% |
2019年 | 第42回 | 9,130 | 2,729 | 29.9% |
※第46回以降、ネット試験化(IBT方式やCBT方式)した。
ネット試験化した直後の第46回・第47回の試験を除けば、合格率は30、40%台で推移しています。
裏を返せば、6~7割の方が不合格になってしまう試験です。
ネット試験化した直後の2021年第46回・第47回は、合格率がかなり高く出ています。直近の2023年の試験と比べても合格率が10%以上高いので、この合格率に惑わされないようにしてください。
2022年以降の合格率は安定していますので、今年の試験も合格率30~40%の難易度だと予想されます。
福祉住2級:問題数・配点
大問 | 問 | 配点 | 設問方式 |
大問1 | 第1問 ~第14問 | 各1点 ×14問 計14点 | ○×問題 |
大問2 | 第15問 ~第30問 | 各1点 ×16問 計16点 | ○×問題 |
大問3 | 第31問 ~第37問 | 各2点 ×7問 計14点 | 4肢択一 |
大問4 | 第38問 ~第44問 | 各2点 ×7問 計14点 | 4肢択一 |
大問5 | 第45問 ~第50問 | 各3点 ×6問 計18点 | 4肢択一 |
大問6 | 第51問 ~第58問 | 各3点 ×8問 計24点 | 4肢択一 |
合計 58問 | 合計 100点 |
福祉住2級検定の配点は、1問 1点、2点、3点の3種類です。
- 1点×30問=30点
- 2点×14問=28点
- 3点×14問=42点
後半の問題ほど、1問当たりの配点が高くなっています。
後半の2点、3点の問題をいかに落とさずに得点できるかが重要!
時間配分
時間配分については、大問1、大問2の○×問題30問に時間を取られなければ、「時間が足りなくて最後まで解けなかった。」という試験ではありません。
ただこの○×問題がくせもので、時事問題や難易度の高い問題も出題されるので、全くわからない問題が出てきたら、○×どちらかをサッと選んで、あまりわからない問題に時間をかけないことが、時間配分のポイントです。
難易度の高い問題などに時間を取られなければ、60~70分で最後の問題まで解けるので、残りの20~30分で『見直し+わからなかった問題の再挑戦』ができます。
合格するための2つのポイント
下の表は、私の本番での得点です。
問 | 配点 | 得点 /満点 | 正答数 /問題数 正答率 |
第1問 ~第14問 | 各1点 ×14問 計14点 | 11点 /14点 | 11問 /14問 78.6% |
第15問 ~第30問 | 各1点 ×16問 計:16点 | 13点 /16点 | 13問 /16問 81.3% |
第31問 ~第37問 | 各2点 ×7問 計14点 | 14点 /14点 | 7問 /7問 100.0% |
第38問 ~第44問 | 各2点 ×7問 計14点 | 12点 /14点 | 6問 /7問 85.7% |
第45問 ~第50問 | 各3点 ×6問 計18点 | 15点 /18点 | 5問 /6問 83.3% |
第51問~第58問 | 各3点 ×8問 計24点 | 21点 /24点 | 7問 /8問 87.5% |
合計 58問 | 合計 100点 | 86点 /100点 | 49問 /58問 84.4% |
私は要領もよくないし試験まで時間もなかったので、色々な問題集には手を出さず、
『これだ!』と思う問題集を選び、その問題集からならどこから問題が出ても答えられるように完璧にしました。
直前の2日までは、時事問題の勉強も全くしていませんでした。
つまり
基礎的な問題は解けるけど、応用問題や時事問題が手薄な状態
で試験に望んでいます。
それでも合格点に達したポイントは2つあります!
前半の1点問題に、メンタルを揺さぶられるな!
前半の1点問題は、○×問題という性質上、〇か×かのどちらかは正解です。
そんな2拓クイズで受験者の実力を判断しないといけないので、問題の難易度は本当にバラバラで差があります。
パッと見て答えられる簡単な問題から、最新の時事問題・重箱の隅をつつくような細かい知識・誰も答えられないような難易度の高い問題を出題してきます。
結果的には何とか正答率7割以上キープできましたが、基礎問題しか勉強していない私としては、半分くらい正解の確証が持てない問題でした。本番の試験中は、難しい問題に時間も取られるし、メンタルはかなり揺さぶられました。
この前半の1点問題には、時事問題や難易度MAX問題が出ることが最初から分かっていれば、メンタルは揺さぶられないですむ!
後半の2点・3点問題は、基礎的な問題が出る!
前半の1点問題とは、逆に後半の2点・3点問題は、基礎的な問題が出ます!
2点・3点配点の問題なので、
- 4拓問題なので、文章量は多い。
- グラフの問題も出る。
- 建築図面の問題が必ず出る。
など、パッと見て難易度が高そうですが、聞かれていること自体は基礎的なことが多いです。
- 普段の勉強で、グラフや建築図面の問題に慣れておく。
- 本番中、難易度の高い問題に時間を取られない。
- 前半の1点問題でわからない問題が多くても、メンタルを揺さぶられない。
後半の2点・3点問題は、基礎的な問題ばかりなので、落ち着いて考えれば解ける!
福祉住2級の試験は、設問形式が4種類ある!
第1問~第30問
①【○×問題】1つの問題文に対して、『○』または『×』を選ぶ問題
1つの問題文に対して『○』または『×』を選ぶ○×問題が、第1問~第30問の計30問出題されます。
前述したように○×問題の難易度は差があり、
『超基本的な問題』から『時事問題』『ひっかけ問題』『図を使った問題』まで色々な問題が出ます。
出題者側からすれば、『様々なレベルの受験生を、〇か×かの選択肢だけで差をつけないといけない。』ので、難易度の違う問題で受験生をふるいにかけてきます。
本番の○×問題は、『建築図面問題』や『計算問題』と違い、時間をかけたらとけるという類の問題ではなく、『知っているか』『覚えているか』が鍵になってきます。
難しい問題が出たとしても、メンタルを揺さぶられたり、時間を取られたりせずに自分のペースで問題を解き進められるように予想摸試などで慣れていきましょう。
第31問~第58問
②【選択問題】4つの選択肢から『適切』または『不適切』なものを1つ選ぶ問題
選択肢の文章が4つあり、そのなかから『適切なもの』または『不適切なもの』を1つ選ばせる問題です。
他の資格試験でも見られるオーソドックスな形式です。
- 1つの文章の中で、AやBの2つの空欄を作り、A・Bに入る単語や数字を答えさせる問題
- 4つの選択肢の単語から、問題文にあてはまる正しい単語を答えさせる問題
- グラフをみて、あてはまる単語を答えさせる問題
(高齢者の死亡原因、要介護となった原因)
などが出題されます。
ほとんどの問題は、実質2拓まで絞れます。
その2つの選択肢で、ひっかけがないか、間違えていることがないかなどをチェックしていきましょう!
③【組み合わせ問題】4つの選択肢が『適切』『不適切』かを判断する問題
4つの文章があり、それぞれが『○:適切』か『×:不適切』かを判断する問題です。
○×の組み合わせを答える問題です。
a~dの中で自信を持って〇か×か答えられるものをチェックして、4つある選択肢を絞りましょう。
④【個数問題】『適切』または『不適切』なものが何個あるか判断する問題
4つの文章があり、それぞれが『適切』か『不適切』かを判断して、その個数を答える問題です。
【組み合わせ問題】の難易度を上げたのが【個数問題】です。4つの文章の全部の○×がわからないと答えられない問題です。
難易度は、一番高い設問形式です。
計算問題・図面問題
【計算問題】『暗算』や『PCメモ』にも慣れておきましょう!
知っている知識で具体的な数字を計算していく問題です。
図面と絡んで出てきました。
図面や文章から『どの数字を計算すればいいのか』がわかれば、計算自体は+-×÷でできます。
【計算問題】本番では、紙とペンが使えないので、『暗算』や『PC画面のメモに打ち込むこと』にも少し慣れておきましょう!
IBT形式では、紙とペンは使えません。
PC画面にメモ機能が出てきて、そこに数字などを打ち込み計算用紙代わりに使います。
使い勝手は『紙・ペン』とは全く違うので、少し慣れておいた方がいいです。
【図面問題】『間違い探しクイズ』だと思って解こう!
図面を読み取り解答していく問題で、主に第57問・第58問の最後の2問が図面問題です。
建築図面に慣れていないので捨てようと思った方・・・
図面問題の第57問・第58問は各3点配点なので、計6点分を捨てるのはもったいないです!
図面問題は、問題文の図面を見て、選択肢の4つの図面から正解の図面を選びます。
実は難しいことは聞かれていません。
【図面問題】は、間違い探しクイズです!
- 問題文をさっと読み、何を答えればいいかを把握する。
- 選択肢の4つの図面を見て、どこが違うかを把握する。【間違い探しクイズ】
- 選択肢の図面で、違うポイントを1つずつ判断していく。
1.問題文をさっと読み、何を答えればいいかを把握する。
例えば
- トイレ出入口と便器、手すり等の配置、車いすのアプローチ方向
- スロープの設置方法
- 入浴用いすとバスボードの配置
- 寝室の介護用ベッドと手すりの設置位置
- 自宅玄関周辺の住環境整備
- 浴室改修後の断面図
など、問題文を読んで、『何を答えればいいか』を把握します。
2.選択肢の4つの図面を見て、どこが違うかを把握する。
【間違い探しクイズ】
選択肢の図面は4つなので、『どこが違うかのポイント』は2項目、多くても3項目です。
例えば・・・
【トイレ出入口と便器、手すり等の配置、車いすのアプローチ方向】
の問題では、
どこが違うかのポイント | A:手すりの配置 | B:車いすのアプローチ |
選択肢① | 健側に手すり | 便器と車いすが直角 |
選択肢② | 患側に手すり | 便器と車いすが直角 |
選択肢③ | 健側に手すり | 便器と車いすが平行 |
選択肢④ | 手すりが遠い | 便器と車いすが平行 |
図面問題では、『どこが違うかのポイント』を、言葉ではなく、図面から読み取ります。
『図面から読み取る』ということも難しく考えずに、ほぼ間違い探しクイズです!
4つの選択肢の同じような図面の中から、間違い探しクイズをして、
『どこが違うかのポイント』を2つ探せばいいだけです。
3.選択肢の図面で、違うポイントを1つずつ判断していく。
最後に、2の『間違い探しクイズ』で見つけた『どこが違うかのポイント』の正誤を判断していきます。
ここまでくれば、
「Aのポイント:〇か×か」
「Bのポイント:〇か×か」
で、正解の選択肢が判断できます。
【図面問題】は、苦手意識を持たずに、間違い探しクイズだと思って気負わずに解こう!
福祉住2級の試験は、6分野から出題される。
福祉住2級の試験は、大きく6分野から出題されます。
- 高齢者や障害者を取り巻く社会状況と福祉住環境コーディネーターの意義
- 障害のとらえ方と自立支援のあり方
- 疾患別・障害別にみた不便・不自由と福祉住環境整備の考え方
- 相談援助の考え方と福祉住環境整備の進め方
- 福祉住環境整備の基本技術および実践に伴う知識
- 在宅生活における福祉用具の活用
第1章:高齢者や障害者を取り巻く社会状況と福祉住環境コーディネーターの意義
第1章の大きなテーマは、『社会(世の中の)状況』です。
世の中の状況として、
- 高齢化率
- 高齢者世帯数
- 高齢者に多い家庭内事故
- 法制度
などが出題されます。
特に、法制度の『介護保険制度』に関する問題が最もよく出題されます。
試験範囲の中でも、テレビのニュースなどでよく耳にするのが『介護保険制度』ですが、言葉の意味や制度の中身などは意外とわかっていないことも多いです。『介護保険制度』は、福祉住環境コーディネーターの仕事とかかわりの深く、実務をし始めてからも使うのでよく勉強しておきましょう。
【介護保険制度】では、
・制度ができた背景
・制度の基本的な仕組み
・制度の改定
などがよく出題されます。
第2章:障害のとらえ方と自立支援のあり方
第2章の大きなテーマは、『障害のとらえ方』です。
- ICF(国際生活機能分類)とICIDH(国際障害分類)
- 一次予防、二次予防、三次予防、尊厳のある終末期
- 高齢者のリハビリテーションの3つのモデル(脳卒中モデル、廃用症候群モデル、認知症高齢者モデル)
- 通常老化(健常老化)、病的老化、直角型の老化
- 記憶力の低下
- 先天的障害、後天的障害
- 日内変動、季節変動
- 流動性知能、結晶性知能
- 障害受容
第2章は、章全体からまんべんなく出題され、出題頻度の偏りが少ないです。
高齢者の心身の特徴、ICF・ICIDHの特徴などよく出題されるので、チェックしておきましょう!
高齢者の心身の特徴は、要チェック!
・通常老化(健常老化)、病的老化、直角型の老化
・記憶力の低下
・流動性知能、結晶性知能
第3章:疾患別・障害別にみた不便・不自由と福祉住環境整備の考え方
第3章の大きなテーマは、『疾患と障害』です。
- 脳血管障害
- 廃用症候群
- 骨粗鬆症
- 認知症と軽度認知障害(MCI)
- 認知症の中核症状と周辺症状(BPSD)
- 関節リウマチ
- パーキンソン病
- 1型糖尿病と2型糖尿病
- 虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)
- デュシェンヌ型筋ジストロフィー
- 脳性麻痺
- 高齢者の死亡原因
- 高齢者の要介護の原因
など『高齢者に多い疾患別』『障害別』に分かれており、本試験ではその中からいくつかの疾患・障害が出題されます。
特に『認知症』は出題頻度が高いです。
超高齢社会に移行した日本において、高齢者の要介護となる原因1位の認知症は、重要な問題になっています。
福祉住環境コーディネーターの役割は、住宅改修や福祉用具の活用などを提案することを通して、認知症の家族を持つ人の介護の負担を軽減することです。本試験の対策をすることで、認知症に関する知識を勉強していきましょう!
★高齢者の死亡原因
1位:悪性新生物
2位:心疾患
3位:老衰
4位:脳血管疾患
5位:肺炎
内閣府:「高齢社会白書」
★高齢者の要介護の原因
1位:認知症
2位:脳血管疾患
3位:高齢による衰弱
4位:骨折・転倒
5位:関節疾患
内閣府:「高齢社会白書」
第4章:相談援助の考え方と福祉住環境整備の進め方
第4章の大きなテーマは、『相談』です。
この第4章では、普段の生活ではあまり使わない用語が多く出てきます。
- パターナリズム(父親的温情主義)
- インフォームド・コンセント(説明と同意)
- アドボカシー(権利擁護)
- パーソナルスペース(個人的空間)
- デマンド(本人が意識している要求「やってほしいこと」)
- ニーズ(本人が意識していないものまで「必要なこと」)
これらの用語の意味を正確に理解しておくことが第4章の学習のポイントです。
また、福祉住環境整備に関する相談相手(保険・医療、福祉、福祉用具、建築の各分野の専門職)に関する問題も出題されます。
特に、PT・OT・STなど英略語は似たようなものも多く、紛らわしいのでコチラから一度チェックしておくのがよいです。
第4章のポイントは、専門用語、略語の意味を正しく理解すること!!
第5章:福祉住環境整備の基本技術および実践に伴う知識
第5章の大きなテーマは、『住環境整備(住宅などの改修)』です。
公式テキストでも分野別問題集でも、この第5章のボリュームが最も多く、本試験の問題も第5章からの問題が一番多くなります。
- 1階居室の木造床面の高さ(450mm以上)-防湿土間コンクリートやべた基礎の場合は適用されない。
- 手すり(ハンドレールとグラブバー)
- ミニスロープ(和室と洋室の居室間の床段差の解消)
- 横手すりの設置高さ(大腿骨大転子の高さ:750~800mm)
- 階段への手すりの設置(原則両側に設置。片側になるときは、降りるときに利き手側になるように。)
- 階段の形状(吹き寄せ階段、均等6つ割階段など)
- 建具の種類、把手の種類
- 廊下の幅員(3尺モジュールでは、芯-芯:910mm、有効寸法780mm)
- 車椅子で直進する際の廊下幅(幅 自走用車椅子:620~630mm、介助用車椅子:530~570mm)
- 住宅用火災警報器の設置義務(寝室、寝室がある階の階段上部)
- 車椅子による便器へのアプローチ(便器の側方または斜め前方から車椅子を便器に近づける。)
など、福祉住環境整備の具体的な技術や手法に関することが幅広く出題されます。
出題例の多い『段差の解消』に関する問題は、第6章の『車椅子』の知識と連動してきますので、合わせて学習していきましょう!
本試験の第57問・第58問では、第5章から【建築図面】の問題が出題されることが多いです。
この記事の手法を参考に、『間違い探しクイズ』だと思って得点源にしよう!
第6章:在宅生活における福祉用具の活用
第6章の大きなテーマは、『福祉用具』です。
- 【就寝】特殊寝台、再度レール
- 【歩行】歩行補助つえ(多脚つえ、エルボークラッチ、プラットホームクラッチなど)、車椅子、歩行器、シルバーカー
- 【移動】段差解消機(据置式、移動式、設置式)、階段昇降機(固定式、可搬式)、
- 【排泄】自動排泄処理装置、排泄予測支援機器、立上補助便座、補高便座
- 【入浴】浴槽用手すり、バスボード、移乗台、浴室内椅子、入浴介助ベルト
- 【起き上がり】起き上がり補助装置
- 【見守り】認知症老人徘徊感知機器
- 【聴覚・言語障害、視覚障害関連】携帯用会話補助装置、補聴器、盲人用安全つえ、義足、義肢、装具、自助具
生活行為別に分類した福祉用具の種類などが出題されます。
特に、『車椅子』に関する問題が最もよく出題されます。
【車椅子】では、
・自走用標準車椅子、介助用標準車椅子の特徴(ハンドリムの有無、タイヤのインチ径)
・ティルト&リクライニング式車椅子の特徴
・標準型電動車椅子(ジョイスティックレバー)
・パワーアシスト型車椅子(長距離・悪路・坂道に強い)
・六輪車椅子(小回りが利く、後方への転倒防止)
・ハンドル型電動車椅子(屋外で使う。老人カー)
などがよく出題されます。
車椅子で移動するために必要な『段差の解消』や、廊下や開口部の有効寸法などに関する問題も、第5章と絡んできますので、あわせて学習しましょう。
福祉用具は種類も多く、それぞれの福祉用具に特徴がありますが、ポイントは『図や写真で形状をイメージできるようにする。』『それぞれの車椅子の問題を解いて、問題で聞かれる点を把握する。』です。
問題に慣れて、形状がイメージできてしまえば、問題で聞かれることは限られてきますので、得点源にしましょう!
おすすめのテキスト・問題集
私は基礎的な問題集をやりこみ、初学者から36日間勉強して福祉住環境コーディネーター2級を86点で一発合格できました!
私が実際に使用してよかった『おすすめ問題集とテキスト』と勉強方法を下記の記事で紹介しています。
おすすめのテキスト・問題集・勉強方法はこちら
合格するためには、問題集1冊をやり切ることが大切です!
上記の記事を参考に、自分に合った問題集を購入して、合格をつかみ取りましょう!
試験に出る英略語17選
福祉住2級の勉強をしていると、各分野毎に似たような英語の略語が出てきて、紛らわしいです。
- 前に勉強した分野で見たんだけどな・・・
- なんか似たような英略語があった気がする・・・
そんな悩みが出てきます。
英語が得意な人は、英略語の基になった単語を見て覚えられるかもしれませんが、
英語が苦手な人にとっては、福祉住の単語の意味+英語でますます覚えづらく混乱します。
福祉住環境コーディネーター2級の試験では、英略語は避けて通れない道です。
他の資格試験のように『英略語だけでまとめている』本や記事もなかったので、まとめてみました。
福祉住2級の試験に出る17つの英略語を厳選してますので、受験勉強の役に立ててください。